2012年8月8日水曜日

南相馬での体験 - ACTアライアンス総幹事ジョン・ドゥナ氏の東日本大震災被災地訪問記(その2)


仙台を後にしてドゥナ氏が次に向かったのは福島第一原発からの放射能汚染で深刻な影響を被っている南相馬市です。

車が今年の4月まで一般は立ち入り禁止となっていた同市の小高区に近づくにつれドゥナ氏は放射能の「ホット・スポット」というものを直に経験することになりました。他となんら変わりがないようにみえる低い丘の南斜面に沿った道路を走っていると車内に持ち込んだ2台の携帯式ガイガーカウンターの検知する放射能レベルが毎時0.2マイクロ・シーベルトから急上昇し始めました。

そしてすぐに両方のガイガーカウンター共に警報音が鳴り止まなくなりましたが、それは毎時0.3マイクロ・シーベルト以上の数値となっていることを表しています。 更に数値は毎時0.65マイクロ・シーベルトまで上昇し続け、23キロ進んで丘が終わったあたりで漸く元の数値に戻ったのでした(因みに、東京での平均的な数値は通常、毎時0.05マイクロ・シーベルト以下となっています。)
 
政府によって警戒区域に指定された小高区及びその周辺の地区の住民は日中の自宅立ち入りが認められるようになりましたが、宿泊は禁止されたままとなっています。 

三枝牧師によると、昨年の事故から一年以上が経ち放射線量が確かに低下していることは住み慣れた我が家に戻りたいと願っている人たちにとっては一すじの希望の光ではあります.

しかし、未だに多くのホット・スポットが在ること、そしてそもそも放射能は見ることも匂いを嗅ぐことも手に触れることも出来ないということが、自宅に戻ることを望んでいる警戒区域から避難している人々あるいは避難こそしていないものの警戒区域の近くに住んでいる人々にとっては絶えざるストレス源となっています。

      昨年の津波で流された車が今なお放置されている南相馬市の野原。 原発から
離れた地域では津波被害の復旧も進み、このような光景は殆ど見られません。

  福島県民そして日本全体において、放射能危険地域に住んでいる人たち、特に子ども向けの効果的な「保養プログラム」を提供することが長期的に大きな課題の一つであることをドゥナ氏を改めて認識しました。

  チェリノブイルでの悲痛な経験から2〜3週間、放射能に汚染されていない環境で過ごせば新陳代謝によって子どもの体内被曝リスクを著しく抑えることが可能であることが立証されています。 仮により短い期間だとしても、身体的効果としては不十分なものの絶えざるストレスにさらされている子どもや親にとってそのようなプログラムは元気回復の源として大きな働きをすることになるでしょう。 

  夏休み期間中には放射能汚染地域の子どもや親たちにとって息抜きとなる短期〜長期のプログラムがたくさん用意されています。

(NCC-JEDROスタッフ ディビッド・マッキントシュ   翻訳;外崎 孝)

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